そんなふうに親も子も・・・とくに子どもは生まれたときから「みんなと同じ」に過ごすようにとされて行くわけですから、知らず知らずのうちに同調バイアスに縛られてしまうこともうなずけます。
小学校に入る頃には、自分の感情よりも周囲のおとなの気持ちや期待を優先し、友達の様子をうかがっては自分だけ浮いてしまわないよう務め、社会が是認する価値に合わせて頑張る子どもや、そんなふうにできないことを卑下したり、「自分はダメだ」と思ってしまう子どもができあがります。
「みんなと同じ」に振る舞えなかったり、「みんなと同じ」ことに違和感を持つ子どもは、学校を中心とした同調サークルからはじき出されてしまうこともあるので、子どもにとっては「みんなと同じ」であることは、とっても大切なのです。

子どもたちを縛る同調バイアスがいかに苦しいものか。・・・2010年の第3回日本政府報告審査時に国連「子どもの権利委員会」でプレゼンテーションをした子どもが語ったことからも明らかです。
津波が来ると聞きながらも、おとなしく渋滞の列に並んでいた人々。
311直後には、こうした日本人のきまじめさ、規範意識の高さが、たびたび海外メディアにも取り上げられました。
東京が「4年ぶりの大雪に見舞われる」と天気予報が告げた日、最寄りの駅に行くと「緊急のお知らせ」という立て看板が置かれていました。通常は、人身事故で周囲の関係各線が止まったときなどに出るものです。