子どもにとって、親は神に等しい絶対的な存在です。
人間の赤ちゃんは「生理的早産」とも呼ばれるほど、とても未熟な状態で産まれてきます。
たとえば人間以外のほ乳類の赤ちゃんの多くは、産まれた直後から自分の足で立つことができます。
そして、生後1年もたてば、自らの空腹を満たす術も身につけます。
ところが人間の赤ちゃんはそうではありません。産まれた直後に立つなんてもってのほか。食事も排泄も、外界から身を守ることも何一つ、自分一人ではできません。生きていくために不可欠なことのすべてをだれかに頼らなければ1日たりとも生きてはいけないのです。
しかも、今、何をして欲しいのか、何を必要としているのか、自分がどんな状態なのか・・・それらを伝えるための手段は「泣く」ということだけです。
赤ちゃんは、その泣き声から、自らが必要としていることをくみ取り、かなえてくれるだれかに頼らなければ生き延びることはできません。
さらに成長し、立てるようになってからも、自らの力で生きていくための能力を手に入れるまでには、10年以上もの長い年月がかかります。その間、子どもの毎日、人生、未来はすべて親(養育者)に握られています。

私がよく知っている大学生にこんな女の子(A子さん)がいます。
秋葉原の事件が起きた6月8日は、7年前に大阪教育大学附属池田小事件に乱入した男に、小学生8人が無差別に殺されるという事件が起きた日でした。