生活も職も心も不安にさらされている人たちの問題に取り組んでいる作家の雨宮処凜さんの近著『排除の空気に唾を吐け』(講談社現代新書)によると、日本では今「16分にひとりが命を絶っている」(38ページ)そうです。
さらに同書は、生活困窮者の支援をしているNPO「自立生活サポートセンター・もやい」の湯浅誠氏の唱える「五重の排除」ーー「教育課程からの排除」「企業福祉からの排除」「家族福祉からの排除」「公的福祉からの排除」「自分自身からの排除」という概念も紹介し、「この『自分自身からの排除』は、まさに自殺の問題と地続きだ」(42ページ)と書いています。