「ゆとり教育」が奪った「ゆとり」
「ゆとり教育」の中身にも、疑問があります。再三やり玉にあがっている「ゆとり教育」とは、本当に「ゆとり」のあるものだったのでしょうか?
私が「ゆとり教育」について取材をしたのは05年のことですが、保護者や教員たちは口をそろえてこう言いました。
「『ゆとり教育』が始まった頃から、子どもも教師もまるでゆとりがなくなった」
取材をしていくうちに、その原因と思われることがいくつか浮かび上がってきました。
まず授業時間全体は減ったのに小学校3年生以上だと週3時間、中学生になると週2〜4時間の総合学習の時間が始まりました。
総合学習の内容も問題です。子どもが自分のペースで何かを調べたり、課題について研究したりできるような「ゆとり」のある総合学習を行っている学校はあまりありませんでした。

例えば犬山で合った中学三年生の知子さん(仮名)のクラスでは、班を決めるのは子どもたち自身。出来る子だけ・出来ない子だけで固まらないよう話し合うので、かなり時間をかけて悩みながら決めるそうです。
先日、愛知県犬山市に行ってきました。名古屋から急行で30分程度のところにある人口7万5千人ほどのベッドタウンで、国宝の犬山城と8メートルもの巨大な出しが繰り出す犬山祭で有名な町です。