最近、そんなネット記事を読みました。
どんな記事だったのか。ごく簡単に記事の内容をまとめると、「入念な下調べ(ができるスキル)と潤沢な資金を持った“ガチ勢”でないと、もはや楽しめない」ということらしいです。
記事には「家族で存分に楽しもうとすると、海外旅行並みの金額になってしまううえ、子どもには理解不能なシステムばかり」という嘆きの声も紹介されていました。
まさに、今の世の中を象徴する“夢の国”ではありませんか。
夢を持てない日本の子どもたち
ディズニーランドの記事を読み、思い出したのが、やはり最近読んだあるネット記事。「日本では『夢をみられない』子どもが4割。『ミスが許されない』ことが起こす弊害」です。
もとになっているのは、2022年5月に経済産業省が発表した「未来人材ビジョン」です。
これによると、18歳未満で「将来の夢を持っている」と答えた子どもが日本では60%に止まっています。
他の国は80~90%を超えているのに、です。
同調査は、夢を持っている18歳未満が少ない現状と、やはり他国に比べて低い「国や社会を変えられると思う」(18%)、「自分の国に解決したい社会課題がある」(46%)という結果を合わせ、「日本の18歳の社会への当事者意識は低い」と分析しています。
そして、学校教育が「目指してきた理想」と「今の現実」の解離をどう埋めるのか、と述べています。
未来人材ビジョン
何しろ、日本は、国連「子どもの権利委員会」から「過度に競争的でストレスの多い学校環境から子どもを解放せよ」と勧告(第4/5回日本政府報告審査に対する国連からの『総括所見』パラグラフ39)と言われてしまう国です。
「多様性」だの「個性の尊重」だのといいながら、実際には、「こうあるべき」が決まっていて、そこからはみ出すと「ああ、発達障害だからね」と片付けられてしまいます。「自主性を持つ」ことは推奨されますが、本当に自ら考え、主張したりしたら、「問題のある子」にされてしまいます。
その最たる場所が学校(教育の場)です。