「絆」って何?(4/7)

2019年5月29日

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本当の意味で自然を守る心を育て、環境破壊を止められる人間になるためには、実際に自然に触れ、その厳しさや大らかさを実感した上で、「なぜ、そしてだれが、この自然を破壊してきたのか」を知る必要があります。

平気で汚染物質を自然の中に垂れ流して利潤追求してきた(いる)人々が今もいること、国もそれを後押しする政策を取り続けてきた(いる)ことを学ばなければなりませんし、真に地球の環境を守りたいのなら、「環境に優しい」製品開発のためにどれだけの自然が壊されてきたのかを理解する必要があるのです。

スローガンだけでは変わらない

たとえば私たちは、「自分の食べている食物が、どこでどのようにして育てられ、加工されているのか」とか「食卓に届くまでの間に、どれだけの搾取や命を無駄にする行為があったのか、それともなかったのか」などをきちんと分かっているでしょうか。

たとえば「地球を救う」としてマングローブの植林を続ける企業が、その影で自然を犠牲にして利潤追求に励んでいたり、CO2排出権までも金儲けの道具にしている現実と真摯に向き合っているでしょうか。

ただ「自然を守ろう!」「地球を救おう!」というスローガンに同調することは簡単です。

しかし、自分の生活や日常などの足元を直視しながら、社会の仕組みや在り方などを見据えたうえで、本質的な問題を探り、本当の「自然の豊かさ」について考えながら社会を変えていかなければ、いつまでたっても自然は破壊され続けるだけです。

このままでは「絆」のある社会は築けない

閑話休題。「絆」の話に戻しましょう。

「絆」を語る際にも、同じことです。
ただ映画「寅さん」シリーズや「ALWAYS 三丁目の夕日」を懐かしみ、「あの頃は良かった」「人々の絆が生きていた」と言うだけでは、先には進めません。

いったい「絆」とはなんなのか。「しがらみ」や「支配」とはどう違うのか。かつてはほんとうに絆のある社会だったのか。

・・・そうしたことをちゃんと考えたうえで、「ではなぜ今、多くの人が『絆』を持てずにいるのか」「どのような絆が人を幸せにするのか」を明確にしていかなければ、本当の意味で「絆」のある社会をこれから築いていくことなどできないのです。(続く…

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