「絆」って何?(5/7)
それぞれの意味をちょっとネット辞書で調べてみました。
「しがらみ」の意味を調べると、
1)水流をせき止めるために、川の中にくいを打ち並べて、それに木の枝や竹などを横に結びつけたもの。
2)引き留め、まとわりつくもの。じゃまをするもの
とあります。
また、「支配」は
1)ある地域や組織に勢力・権力を及ぼして、自分の意のままに動かせる状態に置くこと。
2)ある要因が人や物事に影響を及ぼして、その考えや行動を束縛すること。
3)仕事を配分したり監督・指揮したりして、部下に仕事をさせること
と書かれています。
一方、「絆」はというと
1)人と人との断つことのできないつながり。離れがたい結びつき。
2)馬などの動物をつないでおく綱
となっています。
(いずれもgoo辞書やyahoo辞書等を参考にしたものです)
違いは一目瞭然
こんなふうに3つの言葉の意味を比べてみると、何が違うのかは一目瞭然ですね。
ひと言で言えば、「しがらみ」「支配」は「人を縛る」ものです。他方、「絆」は「人間が必要とする結びつき」・・・つまり「人を自由にする」ものなのです。
なぜ「人間が必要とする結びつき」があると、自由になれるのか。ちょっと心理学的な視点でお話ししたいと思います。
「絆」の原始的なかたちは?
「絆」の最も原始的なかたちは“母ー子”の関係です。
そう言いきってしまうと「“父ー子”の絆は薄いのか?」とか、「子育てを女性の責任に押しつける考え方だ!」などというお叱りの声も聞こえてきそうです。
もちろん、科学が進歩した現在は男性の出産をはじめ、故意に「絶つことのできないつながり」をつくり出すことも可能です。
母よりも格段に子育ての上手な父は存在しますし、血の繋がりがなくとも強い絆で結ばれた関係があることも事実です。(続く…)