子どもが危ない(3/6)
ところが、児童虐待への取り組みは遅々として進みません。この7月にも福島県で3歳の男の子が虐待死するという痛ましい事件がありましたが、その後も虐待のニュースは絶えることがありせん。
一方、「家の外」での安全対策は急ピッチで進んでいます。国の今年度予算は「子ども安心プロジェクトの新設」に24億円が計上され、地域住民による安全ボランティア「スクールガード」の養成や警察OBによる「スクールガード・リーダー」の拡充が図られました。警察庁による「地域安全安心ステーション」や監視カメラ付きの「スーパー防犯灯」の設置も広がっています。
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各地方自治体や都道府県警察では安全マップづくりに余念がなく、集団登下校や保護者の付き添いも常態化しています。なかには警察官の立ち寄りやガードマン配置に踏み出す学校もあります。子ども用のGPS(全地球方位システム)機能付き携帯電話や子どもの居場所を知らせるメールサービスなども、当たり前のようになってきました。
10月11日は「安心・安全なまちづくりの日」として、警察庁による政府広告が打たれ、地域のパトロールや子どもに防犯ブザーを持たせようという呼びかけが行われていました。私の住んでいる地域では毎日午後2時半になると子どもの安全を呼びかける防災無線が流れます。(続く…)