子どもが危ない(2/6)

2019年5月29日

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image061013.jpg 通常、認知件数は、取り締まりが強化され、報道が増え、世間の関心が集まれば増えるものです。最近の飲酒運転がいい例です。以前から飲酒運転はあったけれど、その取り締まりはずっと少なく、事故が起きても全国版で大きく報道されることはありませんでした。そのため、当然、警察の認知件数は少なく、私たちが気に留めることもあまりなかったのです。

そう考えると、大事件があったにも関わらず、幼女への性犯罪の認知件数が減っているというデータの重みが増します。


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こうした子どもが「家の外で」傷つけられる数と「家の中で」傷つけられる数ーーつまり虐待を受ける子どもの数とを比べてみてください。
警察の資料によると今年1〜6月の児童虐待検挙件数は過去最多の120件です。虐待によって死亡する子どもは、毎年38〜61人ほどで推移しています。子どもが「家の外でだれかに」襲われるよりも、「家の中で保護者に」傷つけられる可能性の方がずっと高いのです。

しかも、本来、最も安心・安全な場所であるはずの家の中で、いちばん大好きな親から繰り返し与えられるダメージは、はかりしれません。見知らぬ他人から受ける一過性の被害よりもずっと大きな傷跡を子どもの心に残します。

「子どもの安全を守る」というのなら、「家の外」よりも、まず「家の中」で起きている問題を解決する方がずっと大切なのです。(続く…

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