「子どもの声を国連に届ける会」(6/9)
Hさんは、学校や社会で傷つき問題を抱えた子どもたちの最後の受け皿になっている定時制高校が、東京都の進める統廃合によって無くなろうとしていることを訴えました。
自身も小学校でいじめを受け、12歳から4年間を不登校で過ごしたHさんは言います。
「その事を誰にも相談出来ませんでした。学校の中では、他人に自分の弱みを見せては生きていけないからです」
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そんなHさんが一大決心して選んだのが定時制高校でした。
不安だらけだった久しぶりの学校生活。でも定時制高校の教師たちは、Hさんの悩みをじっくり聞いてくれました。放課後も職員室に居残って話していて帰宅が遅くなることもよくあったそうです。
「こうしたふれあいを通じて、私は人と関わる勇気を取り戻していきました。人と顔を合わせることにさえ恐怖を感じて、いつもうつむいていた私が、友達と話し、笑いあえるようになっていったのです。そんなかけがえのない場所をつぶささないでください」(続く…)