島国根性(4)

「島国根性」と表される排他的で、特異なものや異質なものを敬遠する性質は、いったい何に起因するのでしょう。

その一つと考えられるのが、極端に強い同調圧力ではないでしょうか。
同調圧力とは、「集団において、少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように考え行動するよう、暗黙のうちに強制すること」(コトバンク)。

同調圧力

日本社会では、「多様性」だの「自分らしさ」だのという建前の裏に、「こうするべき」という同調圧力がしっかりと隠れています。

立場が上の人が言っていることや、マジョリティーに対し「自分はそうは思わない」ということはとっても勇気がいります。かく言う私も、日々、なかなか自分の意見を言えない場面に出くわします。

それが忖度や無責任につながっていると分かっていながら、なかなか抜け出せません。


正義の仮面をかぶって

コロナ禍では、この同調圧力が正義の仮面をかぶり大手を振ってのさばるようになりました。

外出している有名人らがやり玉に挙げられ、自粛「要請」中に営業を続けた店舗は嫌がらせを受け、マスクをしている・していない、あげくはその仕方や素材を巡ってもトラブルが起きました。

未だに、周囲との距離が十分にある青空の下でも、なかなかマスクを外せません。私自身、犬の散歩時にはマスクは欠かせないアイテムになっています(お友達犬と挨拶する可能性もあるのですが・・・)。

暴走する同調圧力の要因

では、同調圧力が暴走する要因はどこにあるのでしょうか。

「自分は我慢しているのに」
「私は自分より他者(大多数)を優先しているのに」

そんな犠牲精神と自分を捨てた喪失感が日本社会にはびこっている気がします。
いつも我慢し、不満を抱えて生きているから、好き勝手に生きている(ように見える)人が許せず、「隙あらば刺そう」とするのではないでしょうか。

さらにはこうした大衆心理が、同調圧力を利用して利益をむさぼる人々にさらに利用され、さらに息苦しい社会になっていく・・・という悪循環を感じます。

息苦しい社会への一石となるよう

入国したウクライナ避難民は1000人を超えたそうです(『東京新聞』5月24日)。この数が多いか少ないかはさておき、ウクライナ支援の広がりが、息苦しい社会に一石を投じるものになることを願わずにいられません。

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Posted by 木附千晶