ホスピタリティとガイド(1)

2019年10月11日

車椅子

 女優の東ちづるさんのTwitterが炎上したそうです。

 京都旅行中、車いすユーザーと一緒だった東さんが、祇園でタクシーを止め、「車イスを乗せたいからトランクを開けてほしい」と言ったところ、運転手に「車イスは乗せられません」と言われたというのが、ことの発端でした。

 東さんと一緒にいた友人が「お宅の会社の社長さんは友達や。このこと言うたら、あんたエライことになるで」という発言をTwitterに載せたことで、「脅迫ではないのか」、「そもそも介護タクシーを呼ぶべき」などの批判が相次いだのとのこと(『exciteニュース』2019年9月22日)。


日本の車いす事情

 ネットでちょっと調べると、「車いすに乗ったまま利用できるユニバーサルデザイン(UD)タクシーを巡り、運転手が乗車を拒否するケースが相次いでいる」などの記事が見つかりました。(『日経新聞』(2019年9月17日

「乗せ方が分からない」、「時間がかかる」、「介護タクシーじゃない」などの理由で乗車を断られるケースがあると言い(『東京新聞』2018年11月30日)、運転手へのユニバーサル研修の必要性なども指摘されています(『共同通信』2019年5月9日配信)。

車いすユーザーが気になった理由

 車いすユーザーのことが気になったのは、今年の夏休みに旅行した南米での体験があったからです。

 9月初旬、私は20年来の念願だったマチュピチュ&イグアスに行ってきました。そこで印象に残ったことのひとつが、車いすユーザーの観光客の多さでした。

 こんな言い方をすると逆に差別的と聞こえるかもしれませんが、車いすに乗っていたり、杖を付いた人たちが、本当に普通に、ごくごく自然に、他の観光客に混じって、それぞれの旅行を楽しんでいたのです。

 車いすに乗っているからと言って、何かをしようとして止められるとか、「いかにも障がい者」扱いといったへんな特別視というシーンをまったく見かけませんでした。

 空港や町中だけはなく、天空都市と呼ばれるマチュピチュ遺跡やジャングルの中にあるイグアスの滝国立公園などでも、です。

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Posted by 木附千晶