やり直しのきかない人生などない(1/3)
新年、明けましておめでとうございます。昨年は、このブログも始まり、貴重な機会を得た年でした。また、みな様からは、ブログへのご意見やアドバイス、質問などもいただくことができました。ほんとうにありがとうございました。
昨年中はどうしても重たい話題をテーマとすることが多かったのですが、本年はもう少し明るい話題も提供していきたいと思っております。引き続きお読みいただけると幸いです。
ところで、このお正月はどのように過ごされたでしょうか? 私は例年通り、ともに暮らす犬と猫と一緒に、入れ替わり訪れるお客様をお迎えしたお正月でした。
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わが家には6歳になるゴールデン・レトリバー(♀)と「推定」9歳の三毛猫(♀)がいます。「推定」なのは、迷い猫だったため正確な年齢が分からないからです。
今では日がな一日、お気に入りの場所を探しては昼寝をし、わが家のだれよりも自由気ままに暮らしている猫ですが、実は苦労をしてきたようです。
いじめられ猫だった時代
猫が一緒に暮らすようになって一年ほどたった頃のこと。当時まだ子犬で、近所しか歩けなかったゴールデン・レトリバーの散歩をしていると、猫も必ず後についてきました。近所では「犬の後を着いて散歩する猫」としてちょっと注目を浴び、いろいろな人に声をかけられました。
そうした人々から聞いた話からは、さまよっていた頃の大変な生活がしのばれました。曰く
「○○さんちで水をかけられたのを見た」、
「××さんちの庭で出産し、保健所に連れていかれそうになって子猫を一匹だけくわえて逃げていった」、
「子どもに棒きれを持って追いかけられていた」
・・・などなどです。
確かに出会った当初の猫は、とても人間を警戒していました。今とはまるで別猫のようにガリガリで、毛づやは悪く、犬歯も折れ、お世辞にもかわいい猫には見えませんでした。いつもビクビク怯えて、様子をうかがい、こちらが近寄ろうとすると逃げてしまいます。体が小さく、力が弱かったため、猫の間でもいじめられていたようでした。
そもそも彼女が一緒に暮らすことになったきっかけも、彼女がいじめられ猫だったからです。近所の大きな猫に追いかけられ、わが家の縁の下に逃げ込んできたことでした。ひどく痩せていた彼女は、縁の下の小さなスペースに隠れることができるのですが、大猫は入ることができなかったため、そこが絶好の逃げ場所だったのです。
それから他の野良猫と一緒にたびたびわが家にご飯をもらいに来るようになりました。でも、彼女はいつも他の猫たちの後ろに、ちょこんと座っているだけ。せっかくあげたご飯はみんな他の猫に食べられてしまいます。(続く…)