沖縄の休日(1/2)

2019年5月29日

image060726.jpg 重たい話題が続いていましたので、今回はちょっと一息。

先日、一足早い夏休みをいただいて沖縄の離島に行ってきました。日本列島のほとんどの地域では冷たい雨が降っていましたが、沖縄地方は台風一過の晴天続き。「気もちがいい」を通り越して「痛い」ほどの太陽が照りつけていました。

旅のテーマは「何にもしないこと」。朝起きてひと泳ぎしたら、お昼を食べてしばし昼寝。日差しが弱まった頃、また海に出る。夜は泡盛片手に海の見えるテラスで食事・・・。それをただ繰り返し、頭も心もカラッポにして数日間を過ごしました。

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私が初めて沖縄を訪れたのは94年。以来、10回近く沖縄へと足を運んでいます。世の中には年に5〜6回も沖縄を訪れる「沖縄フリーク」と呼ばれる人々がいるので、けして多い回数ではありませんが、のんびりしたいとき、疲れたとき、心をリセットしたいとき、ひとりになりたいとき、「行きたい!」と思うのは、なぜかいつも沖縄なのです。
今回の沖縄旅行で出会ったひとり旅の女性も、「休みが取れると、つい沖縄に来てしまうんです。知り合いがいるわけでもなく、マリンスポーツをするわけでもないのに」と言っていました。

沖縄には「チャンプルー」という料理があります。にがうり(ゴーヤ)などの野菜や豆腐、肉などを炒めた郷土料理です。
もともとチャンプルーとは、沖縄の方言で「まぜこぜにした」という意味。そこから転じて、なんでもいっしょくたにしてしまうことをチャンプルーと言います。

琉球時代の日本や中国、韓国、東南アジアの国々との交流、薩摩藩の支配(江戸時代)や日本政府の統治(明治時代)、アメリカ軍統治(第二次世界大戦後)などの関係で、異なるいくつもの文化を受け入れては融合・発展させ、独自のチャンプルー文化を生み出してきた沖縄らしい言葉です。

そしてまた、チャンプルー文化は度重なる支配や悪税、戦争に苦しまされた沖縄の歴史を物語るものでもあります。
でもそんな悲しい過去を持ちながらも、沖縄の人たちは、笑い、歌い、踊ることを忘れませんでした。「なんくるないさー(なんとかなるさ)」と言いながら、しなやかに生き抜いてきたのです。
その力強さに驚いて、かつて島の男性に「もし今、どこかの国が攻めてきたらどうしますか?」と尋ねたことがあります。すると、彼はほんの少しだけ考えこみ、こう答えたのです。
「たぶん、きっとまた三線と太鼓をならして受け入れちゃうだろうね」(続く…

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Posted by 木附千晶