不信オリンピック(3)

おとなはテレワーク、大学生はオンライン授業。子どもたちの楽しい行事は「密になるから」「人の移動は減らさないといけないから」と、潰されているのに、どうして海外から大勢を呼んでのオリンピック開催は大丈夫だと言えるのでしょうか。

逆に、一般には「熱中症になるから激しい運動は避けよ」と言いながら、猛暑の炎天下でのオリンピック開催も解せません。
今回は、一部選手らの申し出で開始時間が変更になった種目もありますが、そもそも近年の東京の暑さを考えれば、この時期にオリンピックを開催すること自体が常識外れです。

二枚舌使いもここまで来るといちいち指摘するのもバカバカしくなります。


「復興五輪」はどこへ?

聖火ランナーはまともに人の集まる街道を走れず、ほとんどの会場が無観客。国や種目によってはオリンピック参加を辞退したり、コロナが陽性になったことで棄権した選手もいます。

100歩譲って、「オリンピックが平和の祭典」で「人のつながりを取り戻すために行う」のだとしても、こんな状況での開催に、いったいどんな意義があるのでしょう。

そもそも言われていた「復興五輪」はどこに行ったのでしょうか?

「復興」の名の下、東京での開催が決まったとき、福島の知人が言っていた「開催するころには、福島は忘れられている」と言っていた言葉が、今も耳に響きます。

安倍前首相は「福島の原発はアンダーコントロール状態にある」と強調していましたが、福島は今も原子力緊急事態宣言が発令中です。復興どころではありません。

メディアもダブルスタンダード

権力を批判、監視するはずのメディアのダブルスタンダードも明らかになりました。

コロナで逼迫する医療現場や疲弊する飲食店の窮状を報じ、「国民の多くがオリンピック開催に不安を持っている」といった意見を示しつつ、日本選手のメダル獲得を称え、選手や関係者らを賞賛する報道を続けました。

もちろん、選手たちに罪が無いことは分かっています。しかし、オリンピック開催について反対なのか、賛成なのか・・・。メディアの姿勢も理念もまったくわかりません。
結果的に、政府やオリンピック開催者を応援しただけなのではないでしょうか。

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Posted by 木附千晶