猫ブームとはなんぞや(5/8)
ちょっと考えてみてください。
たとえばとっても元気で、エネルギーがありあまっている女の子がいるとします。その子は、じっとしているよりも身体を動かしているほうが大好きなので、服装も自然と動きやすい、スポーティな格好をすることが多くなったりします。
エネルギーいっぱいなので、疑問があれば「どうして?」「なんで?」とおとなに迫り、何でもかんでもやりたくなってしまうので、小さいうちはなかなかひとつに集中することができず、「新しいものに手を出しては、前のものをほっぽり出す」ことが目立つこだったりするかもしれません。
環境が個性を後押ししてくれたら
そんな女の子に対し、周囲のおとな(環境)が「そういうところはあなたの個性だ」と認め、「元気でエネルギーにあふれているのはいいことだ」と、女の子がすることを励ましてくれたとしたら、どうでしょう。
きっと女の子は、「これは私のいいところなんだ」と思って、安心して自分の“よさ”を好奇心と一緒に伸ばしていこうとするでしょう。
逆の関わりをされたら?
では、その逆の関わりをされたらどうでしょうか。
ことあるごとに「もっと女の子らしくしなさい」とか、「どうして落ち着いてできないの」とか「飽きっぽいのはダメなことだ」とか、言われて育ったとしたら・・・。
きっとその女の子は、エネルギーの塊のような自分のことを「ダメな子」と思い、「もっと違う自分にならなくちゃ」と考え始めたりするのではないでしょうか。
もしくは、環境に反発してもっとエネルギッシュに動きまわる子になるかもしれませんが、少なくともその特徴を「心から“よさ”であると確信し、安心して伸ばす」ことは難しくなるのではないでしょうか。(続く…)