「子どもを守る」とは?(2/5)

2019年5月29日

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話が飛ぶようで恐縮ですが、「子どもを守る」というキーワードで思い出すのは、今年の夏、大阪府寝屋川市の中学1年の男女が遺体で見つかったいわゆる寝屋川事件です。

ふたりが京阪電鉄寝屋川市駅前の商店街の防犯カメラに映っていたのを最後に行方不明になったことが分かり、「子どもの深夜の出歩き」や「夜中も携帯電話(スマートフォン)でつながるこどもたち」の問題が、マスコミ等で指摘されました。

子どもの深夜の出歩きの要因は?

その大きな要因とされていたのは、24時間営業の店が増えたこと、塾通いで夜遅く子どもが出歩くことがめずらしくなくなったこと、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの発達などが挙げられていました。

警視庁によると、東京都内で昨年深夜徘徊などで歩道された子どもは4万937人に上るそうです(『東京読売新聞』夕刊 2015年8月19日)。

自治体によっては「防犯チェックシート」を子どもたちに配ったり、夏休み中の夜間外出を控えるように呼びかけたり、学校長や教職員向けに「子どもをしっかり指導するよう」な研修会が開かれたりしました。

私も生活環境の変化が無関係だとは思いません。しかし、「それが本質的な要因なのだろうか?」という疑問はあります。

防犯についての知識を学んだり、学校や警察による生活指導を強めれば、こうした事件に子どもが巻き込まれることが本当に減るのか? と思うのです。

居心地のいい家なら夜遊びなどしない

たとえば24時間営業の店にたむろしている子どもに家に帰るよう言い聞かせたら、本当に家に帰るでしょうか?

もし私が注意される子どもの立場だったら、絶対に家になど帰りません。いったん言うことを聞いたふりをして、もっと暗くて、もっとおとなの目に付きにくい、もっと危険な場所で集まろうと考えます。
取り締まりや見回りを強化すれば、事件がアンダーグラウンド化するのは常識です。

そもそも「家に帰るように」と促されて帰りたくなるような居心地のいい家なのであれば、深夜に外でたむろする必要などないはずです。(続く…

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