現実から解離した教育再生会議(2/8)

2019年5月29日

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まずは「学力向上」のための「ゆとり教育」見直しについて考えてみましょう。

今年4月の文部科学省発表では「ゆとり教育」世代の学力と勉強への意識は向上しているといいます。
その理由としては、「部活や行事を犠牲にした結果」や「受験を重視した授業が組まれた学校が多かった」など、さまざま言われています。

伊吹文明文部科学大臣は昨年11月の国会で「(子どもの権利条約に基づく国連「子どもの権利委員会」からの「過度に競争主義的な教育制度を見直すこと」などの)勧告を受け、学習指導要領を見直して『ゆとり教育』を導入した結果、学力が低下してしまった」という主旨の発言をしていますが、コトはそう単純ではないようです。

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そもそも伊吹文科相の発言が真実だと考えるには時間的に無理があります。この発言が真実だとすれば、98年に国連「子どもの権利委員会」の勧告が出て、その同じ年のうちに「ゆとり教育」を柱とした学習指導要領へと改訂されたということになるからです。

常識で考えても、そんなに早く対応できるはずがないことは分かります。
何しろ、このときの改訂は学校週五日制や総合的な学習の時間(総合学習)の導入、授業内容の厳選(三割削減)など、学校の体制自体を根底から見直さなければならない内容が並んでいました。(続く…

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