ポジティブシンキングの功罪(1/5)

2019年5月29日

新年、明けましておめでとうございます。

すでに年が明けてから半月が過ぎてしまいました。ご挨拶が遅れましたことをお詫びいたします。

「大切なもの」を考えせられた去年

昨年はみなさまにとってどのような年だったでしょうか。そして、今年はどのような年にしていきたいとお考えでしょうか。

私にとっての2015年は、いろいろなものを失った年でした。
私にとって大事な存在を失うこと、関係性を失うこと、若さや健康を失うこと・・・いろいろなものを実感いたしました。

でも逆に言うと、「大切なものは何か」を改めて考えさせられた年でもありました。
まだまだ悲しみに沈むときが多い、今日この頃ですが、大切なものを失ったのですから、当たり前ですよね。

今年は、じっくり、ゆっくりと自分の気持ちと向き合い、悲しみを整理する年にしたいと思っています。

ネガティブな感情を否定

一方、ちまたには「ポジティブシンキング」「前向きに」ということがあふれているように感じます。

とくに若い世代に顕著のように思うのですが、「悲しい」とか「つらい」とかいう気持ちを持つこと事態が良くないと考える人が増えている気がします。

たとえばクライアントさんから「気分が落ち込むのはうつ病なのではないか?」「明るい気持ちになれないのは自分には問題があるのではないか」というようなことを尋ねられることがあります。

でも、たとえば会社で嫌なことがあったり、失恋したり、何かがうまくいかなかったりしたら気分が落ち込むのは当たり前です。逆に、心が健康だからこそ、落ち込んだり暗い気持ちになるのです。(続く…

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Posted by 木附千晶