依存症という病(3)
人気女優で、勝ち気キャラで打っていた沢尻エリカさんも、内心は不安や孤独がいっぱいだったのかもしれません。
そんな毎日をごまかして、「輝いている自分」に酔いしれるためには、麻薬や覚醒剤が必要だったのかもしれません。
そんな毎日をごまかして、「輝いている自分」に酔いしれるためには、麻薬や覚醒剤が必要だったのかもしれません。
でも、心のどこかで「クスリを止めたい」とも思っていたのではないでしょうか。
沢尻さんのSOS
私がそれを感じたのは、沢尻さんの逮捕後、「たびたびクラブなどでハイテンションになっていた」『FNN PRIME』2019年11月18日とか、「ドタキャン、突然のハイテンション、現場での奇行・・・沢尻エリカは大麻中毒だった」(『文春オンライン』2019年11月16日)などの記事を読んだからです。
そうやって彼女はもう長い間、「私はこんなに大変なんだ」「だれか私を救って欲しい」と、一生懸命にSOSを出していたのではないかと思うのです。
秘密を暴露するとき
その思いを強くしたのは、「(沢尻さんが逮捕される直前の)10日にMDMAを使用したとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕者が出たばかりのクラブに通った」(ニュースサイト SRABEE 2019年11月19日)という記事でした。
同記事では、歯に衣着せぬ物言いで人気のお笑い芸人・カズレーザーさんの「我々の感覚ではないというか。なんか事件があった場所って近づかないじゃないですか。そんなに(薬物を)やりたくてしょうがないもんですかね」というコメントも載っていました。しかし、私はまったく違う印象を持ちました。
秘密をばらしたかった?
彼女は、「この秘密をばらしたかった」のではないでしょうか。自分では止められないクスリをだれかに止めて欲しかったし、「この辛い毎日を終わりにしたい」と心から望んでいたのではないかと思えてならないのです。
逮捕後、沢尻さんが警察の言い分を認めていることや、素直に自供していることなどからも、その印象を強くしました。