東日本大震災から6年(1/8)

2019年5月29日

未曾有の犠牲者を出した東日本大震災から6年がたちました。

2011年3月11日2時46分。私は東京のとある福祉施設におりましたが、あのとき目にした揺れる町の光景や自分が着ていた服、寒々しかった天候まで今もありありと思い出すことができます。

その後、テレビを通して目にした川津波の映像、そして福島第一原発事故の様子。福祉施設の子どもたちが泣き叫ぶ姿などは、今、思い出しても胸がしめつけられるようです。

直接的な被害をこうむっていない私でさえこんな状態なのですから、ご自身や家族が被害に遭い、愛する命や土地を奪われた方たちの思いはどれほどのものかとお察しします。その爪痕は、まだまだ生々しく残っていることでしょう。

いまだに12万人以上が避難生活

警察庁のまとめによると、2017年3月現在で死者は1万5893名、行方不明者は2553名だそうです。いまだに避難生活を余儀なくされている方は12万3000人。内訳を見るといちばん多い都道府県は福島県で3万7396名、次いで宮城県の2万2605名となっています。
(参照元:復興庁 | 全国の避難者等の数(所在都道府県別・所在施設別の数)

「12万」と言えば中規模な都市の人口に値します。
(参照元:日本の市の人口順位 – Wikipedia

それだけの数の方が、6年の年月が経っても安住の地を見つけて根を下ろして暮らすことができずにいることに衝撃を覚えずにはいられません。

かき消された小さな声

ところがそんな数字とは裏腹に、今年の3月11日前後、盛んに報じられていた「被災地や被災者の今」は非常に前向きなものでした。少し乱暴にまとめさせていただくとしたら「辛いこと、悲しいことはあったけれども人々に支えられて乗り越えてこんなに前進できています」といった内容がほとんどをしめていたように感じました。

いまだに中規模な都市人口に匹敵する方々がさまよっているのに。たとえ新しい家や土地を手に入れたとしてもきちんとしたケアも受けられず、悲しみのなかで暮らしている方々もたくさんいるのに。
現状を放置し、「前へ」「前へ」と尻を叩くだけの国や行政への批判的な声はほとんど聞かれませんでした。

よしんば、そうした声を上げる方がいたとしても、その声はあまりにも小さく、大きな声にかき消されてしまっていたように感じました。(続く…

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