搾取される子どもたち(1/10)

2019年5月29日

「子どもの搾取」と言うと、ふつうは発展途上国に多い子どもに労働や売春を強いたり、子どもを人身売買の対象にするなどの行為を思い浮かべます。

しかし、最近の日本国内での統計や調査結果、新聞記事などを見ていると、「この国は、子どもの人生を搾取して、グローバル競争時代を生き残ろうとしている」と思いたくなってしまうことが多々あります。


増える就活自殺

たとえば2013年5月13日付の『毎日新聞』には、就職活動がうまくいかないことを苦にした就活自殺や「進路に関する悩み」が原因の自殺が増えているという記事がありました。

同記事によると、遺書などから就活の失敗が原因とみられる大学生の自殺者数は、警察庁が詳しい自殺原因の公表を始めた2007年の13人から、2010年が46人、2011年が41人と約3倍。「進路に関する悩み」の自殺も2010年は73人、2011年には83人にもなるそうです。

連日、エントリーシートを書いては面接を受けまくる就活が学生に与える精神的負担は図り知れません。自殺にまでは至らなくても、何十、何百という会社から突きつけられた「不採用」によって自己否定感が強くなったり、引きこもってしまうこともあります。

厳しい就職事情

背景には、依然、厳しい大学卒業者の就職事情があります。

2007年のリーマンショック以降、企業は解雇しにくい正社員の厳選採用を続け、非正規雇用者が増加しています。

新卒で大学を卒業した者も、例外ではありません。

今春の大学卒業者のうち、「安定的な雇用に就いていない者」は約11万6000人(文部科学省学校基本調査速報値)です。昨年より約1万3000人減少したとはいえ、5人にひとりが不安定雇用という計算になります。(続く…

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