『「愛」という名のやさしい暴力』が出版されました

「愛」という名のやさしい暴力

 扶桑社より、『「愛」という名のやさしい暴力』が出版されました。『すべての罪悪感は無用です』に続く、精神科医・斎藤学先生の名言集&その解説の第二弾です。

『罪悪感は無用です』が、機能不全家族で育った人が楽に生きられるようになるための指南本のような要素が強かったのに対し、『「愛」という名のやさしい暴力』は主に共依存を中心とする「家族の『「愛」という名のやさしい暴力』問題」、「女らしさ」や「男らしさ」などの「らしさの病」に関する名言が多くなっています。


同書のメッセージ

 とはいえ、どちらも「生きづらさ」に焦点を当てたものであることには変わりありません。同書の帯には次のようなメッセージが載っています。

「いわゆる「良い子」や「いい人」ほど現代社会では生きづらさを抱えている。
あなたの生きづらさはどこから来たのか。
子どもを愛するがゆえに、子どもに期待して干渉する。
そんな親からの「やさしい暴力」を免れている家庭は、今の日本には少ないかもしれない。
波風を立てず、空気を読み合って、相手の期待を裏切らないようにふるまううちに人は自分の欲求や願望をうしなっていく。
他者の期待を読み取り、それにこたえることが「自分の人生」になっていないだろうか?
誰の役に立たなくても、みんなと同じことができなくても、あなたらしい人生はそこにある。
不安、無力感、寂しさ、怒り、罪悪感に苦しむあなたが「生き生きとした人生」を取り戻すために」

改めて明確になった

 同書の構成をさせていただくにあたって、今ではもう入手困難な、かなり昔の斎藤先生の著書などももう一度、読み直してみました。
 
 しかし、その内容は今読んでみてもはっとさせられることがたくさんあり、よくわかったつもりになっていた共依存やアルコール依存、「らしさの病」について、改めて考えを深めさせていただくことが多々ありました。

 とくに、日本社会・文化が共依存に対して非常に寛容で、その考えに基づいて社会の仕組みや企業論理、家族関係が成り立っているということについては、なんとなく理解しているつもりだったけれど、より明確になった気がします。

ホットな問題にも通じる

 共依存的な社会のあり方や生き方。それが、昨今、話題になっている離れて暮らす親と子どもが関係性をつくるための面会交流を困難にしていることや、国が打ち出す場当たり的で根拠の無いコロナ対策に振り回されっぱなしの私たちをつくっているということもよくわかりました。

 あまり詳細に書いてしまうと、同書を読んでいただく楽しみが減ってしまうかと思うのでこのへんで。どうか手に取って、それぞれの「今」の問題を解決するヒントにしていただけたらと思います。

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