「子どもを守る」とは?(4/5)

2019年5月29日

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以前、このブログでご紹介した「周囲の人からのサポート感が高い子どもほど、危機回避能力が高い」との調査結果も思い出してください(大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンターの藤田大輔教授が05年に実施した「健康と安全に関する意識調査」)。

思い起こせば、この調査の存在を知り、調査結果についての取材をしたのは寝屋川事件がきっかけでした。

・・・と言ってももちろん、今回の事件ではありません。

2005年2月に大阪府寝屋川市で起きた小学校教職員3人がその学校に恨みを抱いた卒業生に殺傷された事件のことです。

「卒業生の犯行」に騒然

「卒業生による犯行」に社会、とくに学校現場は騒然としました。

事件後、文部科学省は「安全・安心な学校づくりのためのプロジェクトチーム」を設置し、全国の教育委員会は緊急の校長会を開くなどして危機管理マニュアルの見直しや安全管理の強化を各学校へ指示しました。

笑い話のようですが、教育関係者を対象にして相手の動きを封じ込める武具であり捕具である“刺又(さすまた)”を使った侵入者の捕り物訓練などが真剣に行われるようになったことをよく覚えています。

学校現場では来訪者への応対方法を再検討したり、防犯ベルの設置や登下校時以外の校門の施錠を義務付けたり、地域の応援を仰いでのパトロールなどが強化されました。

それまでは開けっ放しが原則で、だれもが出入り自由なのがあたりまえだった地域の小中学校。そこが門を固く閉ざし、入る人を制限し、高い塀に囲まれた閉鎖的な空間に変わる一因ともなった事件でした。(続く…

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